「ラバースタンプ」のカテゴリでご紹介している内容は、2005年から運営しております「Hand to Hand」を移行したものです。
当時のままの文章や画像を掲載しておりますが、ラバースタンプを使って何か作りたいと思ったときにご参考にいただければ幸いです。
消しゴムハンコでも同じことが出来ますので、是非、やってみてください。
スタンプやハンコの絵柄がボコボコしているのはエンボス加工をしているからです。
よく聞かれる質問に、「どういうインクや糊で押せばああなるのですか?」と聞かれる方が多いのですが、インクだけでは立体にはなりません。
また、糊でエンボスパウダーをつけているわけではないです。
簡単に説明しますと、乾きにくいインクでスタンプし、インクが乾かないうちにエンボスパウダーをかけ、熱でその粉を溶かして加工しています。
(エンボスパウダーはナイロン樹脂の粉末です。熱を加えるとその粉がとけインクの上をビニールコーティングしたようなボコボコした仕上がりになります。)
エンボス加工に必要なもの
スタンプ・ハンコ インク(乾きが遅いもの)紙 エンボスパウダー エンボスヒーター(熱を加えるもの)筆 ピンセット 押し台 マーカーペン
エンボスパウダーの種類(メーカーにもよりますが、以下はこどものかお製品のものです)
透明エンボスパウダー
※エンボスパウダー特にラメの入っているものを通常のラメだと勘違いしやすいので、買うときに注意してくださいね
(種類)
クリア、スパークル、プリズム、パール、ブライダルなど
インクの名前
(種類)
アートニック、カラーパレット、ミニカラー=カラーキス、
バーサカラー、ニューウォーターカラーなど
カラーエンボスパウダー
(種類)
ゴールド、プラチナ、シルバー、コパー、ホワイトなど
インクの名前
エンボスインクパッド、バーサマーク
パウダーに色がついていない透明パウダーはインクの色がそのまま浮き上がります。
色のついているカラーエンボスパウダーは専用のインク(エンボスインクパッド)でスタンプし(インクに色がないので、ほんのり黄色に絵柄がみえるぐらいです)粉をかけ、熱を加えるとゴールド、プラチナなど豪華な感じに仕上がります。
速乾性インクですと、スタンプをした後急いで、パウダーをかけてものりが悪くきれいにできません。また水、水彩絵の具や墨などもベタベタした感じに見えますがパウダーはのりません。
エンボス加工の手順
透明パウダー
1.スタンプにインクをつけてください
2.紙に押します
3.インクが乾かないうちにパウダーをかけてください。
爪で紙をパンパンとはじくとインク以外のところについたパウダーは落ちますが、取れない場合筆ではらって落としてください。
買ったときはボトルに入っていますが、使いにくいので100円ショップなどで売っているタッパーに移し変えると便利です。
4.熱を加えてください。
紙が小さくて持つところがない場合はピンセットなどを使ってください。
白っぽかったものが溶けてはっきりしてきます。熱が足りないと粉でボコボコします。
またやりすぎても粉がはげてきれいではないので、丁度いい感じを覚えてくさい。
写真は専用のヒーターを使っていますが、お持ちでない方はご自宅にあるオーブントースター、ホットプレート、アイロンなどでできます。
一番いいのはエンボスヒーターなのですが、それ以外のもので次に出来上がりがいいのはオーブントースターです。
ふたを開けながら手差しでいれてください。置いてしまいますと紙が燃え引火してしまので注意してください。
カラーパウダー
手順は透明パウダーと同じです。使うインクはエンボスインクパッドです。
色がついているパウダーなので、絵柄以外のところにパウダーがついたままエンボス加工をしてしまいますと、その部分がとても目立ちます。
余分にパウダーがついたところは、筆で落としてください。
また手書きのものをエンボスしたいときは乾きの遅い専用のマーカー(エンボスペン)で、絵や文字を書いた上に、乾かないうちにパウダーをかけ、熱を加えてください。
インクジェットにエンボス加工する方法
インクジェット紙は乾きやすいように出来ています。
エンボスの粉をかける前にインクが乾いてしまうため、エンボス加工には不向きです。
エンボス加工をしたい場合は、シルエットスタンプ(彩スタンプ)をバーサマジックなどで押して膜をつくり、その上に絵柄のスタンプを押す以外はエンボス加工ができません。