消しゴム版画家ナンシー関さんの消しゴムハンコ

消しゴムでハンコを作られる方、そうでない方もナンシー関さんのことはご存知な方も多いと思います。プロフィールには消しゴムハンコ作家ではなく、消しゴム版画家となっていました。今だったら、消しゴムはんこ作家のほうがしっくりきますが、版画家という響きは確かにカッコいいです。

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消しゴムハンコの元祖女王!?ナンシー関さん

私が持っている、ハンコ全集の冒頭に書かれてあったのは、職業を説明するのに小学校の話をされたそうです。(消しゴムハンコが今のように、大ブームになっていなかったので、ピンとこない人が多かったのかと思います)

ナンシーさんが小学校3年生のときに学校の隣に「棟方志功館」が完成し、全校生徒でドキュメンタリー映画を見たこともあったようで、棟方志功の真似が学校中で流行り、図工といえば版画、棟方志功の物真似をする小学生、何の疑問ももっていなかったようですが、高校を卒業して上京した際にそれが、普通でないことに気付いたそうです。

大学時代に身近にあった消しゴムでハンコを作ることになったこととは関係ないのですが、あまりにも「何故、消しゴムハンコなのか?」と質問されるので、「出身の小学校の隣に、棟方志功館があり、図工の時間は版画ばかりやらされていた」と答えるようになったとありました。それを言われると妙に納得してしまいますよね。職業を自分でつくってしまう、納得してもらうために過去のエピソードを盛り込むとか、絶妙です。

ナンシー関さんハンコ全集

最近では、ナンシーさんがつくられた消しゴム版画のモチーフがついた雑貨などを見ることがあります。

2年前、NHKプレミアム「ナンシー関のいた17年」というドラマは、関係者のインタビューと、再現ドラマで、ナンシー関さんを演じた役者さんは本当にお上手でした。ご活躍の時代を知らない私も楽しめました。

同年に渋谷パルコで大規模な展覧会が開催されましたが、私は8年前の2008年に同じく渋谷パルコで開催された展覧会に行き、ナンシー関さんについて初めて知りました。ナンシーさんがご活躍されていたとき、私は小学生から高校生くらいだったので、週刊朝日などを読む機会も、ナンシーさんが執筆された書籍を読む機会はなかったので、8年前、母親に「知らないの?」と驚かれましたが、知るようなきっかけがなかったような気がします。

消しゴムハンコ作家=絵が描けるか描けないか?

私がナンシーさんの書籍で一番好きなものをご紹介します。と言いますか、これ以外読んだことがありません。

『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』です。この本は、カタログ雑誌『通販生活』の誌上で、読者にお題をだし、記録だけでお題になったものを描き、その絵を投稿してもらい、ナンシーさんの視点で講評したものを書籍化したようです。

絵恐怖症の方々が楽しんで?周りに勧められて?のせられて?知らず知らず?投稿しているので、本当に、記憶だけで描いていることがよく分かります。投稿された絵とナンシーさんのユニークなコメントが入っているのですが、絵が下手=笑われるから嫌やではなく、記憶していても絵を描くことが出来ない不思議さを伝えている本です。
ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫)

記憶スケッチアカデミー

消しゴムハンコのインストラクター養成や技能認定資格の話を先日投稿しましたが、最後は絵が描けるか、描けないかが問題になってくるような気がしました。そのときに、この本がお役にたつのではないかと思います。記憶していても描くことができない、逆に言えば、見たら描ける、見たら描けるものを自分のオリジナリティにするのは難しいことですが、それが何かを知るきっかけになるように思いました。

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