以前もご紹介したように、迷ってしまうくらいハンコ屋さんは実店舗でもオンラインでも沢山あります。
皆さんもお住まいの地域でハンコ屋さんを見かけたことはあるのではないでしょうか。
ハンコやスタンプは一度作ってしまったら再度つくることはないし…需要があるのかな…以前から私が不思議に思っていたことです。
十数年前に家の近くにハンコ屋さんが出来ました。こんなところにハンコ屋さんがあっても、周りに会社も少ないし、人が入っているような気配もないし、失礼な話ですが、すぐに潰れてしまいそうに見えました。ところが、今もその場所で営業されています。
ネットショップをもっている実店舗も増えて、全国のハンコ屋さんがライバルになると思うのですが、特に問題もなく営業できるのには、何か理由や秘訣がありそうです。
下記は簡単なハンコ屋さんについての考察です。
印章・ゴム印の需要
タイトルにあげたハンコやドットコムは、以前、「必ず見つかる!イベント用のスタンプショップ5選」であげたショップですが、「ハンコ」というキーワードで検索すると、一番上に広告としてでてくる大手です。
オリジナルのハンコも作れますが、取り扱っているスタンプ台の種類も多くアートニックに関しては、全色揃っているようです。少々マニアックなシーリングワックス(封筒の後ろに蝋を垂らして刻印を押す道具)など、幅広く扱っています。
Webサイトを見ると注文状況が表示されるので分かるのですが、ほぼ1分おきに何件も注文が入っていることが分かります。それだけハンコなどの需要があるということなんだと思います。
ハンコヤドットコムサイトの会員になると10%ポイント還元などの会員特典があります。
一度ハンコを購入して、何度も購入するようなことはおそらくないので、他のハンコ以外のものを購入できるような楽天やYahooショッピングのようなサイトの方が使いやすいような気がしますが、ハンコヤドットコムさんについては、楽天やYahooショッピングサイトも運営されています。会員特典は自社サイトのみで、楽天やYahooでは使えません。
大手のハンコ屋さんがネットで頑張ってしまうと、町のハンコ屋さんはどうやってユーザー(お客様)に来てもらえるのか?不思議なものです。そこでちょっと調べてみました。
実は不況に強いハンコ屋さん
ハンコ屋さんと言っても、実は色々なものを扱っています。印刷各種(パンフレット、リーフレット、名刺、年賀状、宛名ラベル)それ以外にも特殊なノボリ旗やグッズなどのプリントなど様々です。
ハンコがメインではなく、こういった他の仕事も沢山あります。ペーパーレスが進んでも印刷の需要がなくなるわけではないため、安定した職業のようです。
町のハンコ屋さんは、地域の会社の印刷物を引き受けており、新規顧客についても特に営業に回らなくても、紹介などで仕事をもらえるようです。引き受けた仕事を完璧にこなし、ユーザーが満足しているということなんですね!
以前、住所印を作りたくてハンコ屋さんに行ったことがあります。その当時は今よりもパソコンの作業が苦手で、ワードでプリントして文字を切り貼りしてつくった原稿を持って行ったことがあります。
季節は何月だったかは覚えていないのですが、忙しい時期だったようで、見かけ潰れそうな店舗の中で4~5人が忙しく働いていた光景は、外からは全く分かりませんでした。
結局、見積もりの結果オンラインのハンコ屋さんの方が安かったので、そちらに注文したのですが…
こんな感じで1円でも安い方がいいと思う私のような人もいれば、会社などの規模になると、大事な書類などの印刷にオンラインのサイトを使うよりも、町に根付いたハンコ屋さんのほうが便利ということなんだと思いました。
はんこ屋さん21
はんこ屋さん21というのはフランチャイズ店です。全国に300店舗ほどあり、毎月、全国のどこかしらにオープンしている様子がサイトで分かるので、やはり需要があるようです。
異業種から新規一転で始めるというよりも、地域のハンコ屋さんとして営業されていたお店がはんこ屋さん21の加盟店になり、バックアップしてもらうような感じです。
今は機械一つで何でも出来てしまうようなところもありますが、手作業の部分というのは必ずあって、小さなところの処理で良し悪しが決まるような職人の世界はまだまだ沢山あります。
だから、教えてくれる人がいたり、相談にのってくれる人がいることで安心することもあるように思いました。
家の近くのハンコ屋さんは加盟ではなかったです。
職人の技術は電話だけでは分からない
ハンコとは全然関係のない話ですが、以前、自宅の合いカギをつくろうと、作ってくれるお店を何軒もまわったことがあります。
鍵の元になる穴に差し込む部分が真っ直ぐになっているものをセットすれば自動でできる店舗がほとんどでした。
だから、すぐにできるものだと思っていたら、ちょっと特殊なカギだったようで、鍵をつくる元のカギがないので出来ないと、自宅近くのカギ屋さんには全部断られてしまいました。
仕方なくネットで調べ、しらみつぶしに電話をかけて話をして、出来るかどうかを確認すると、メーカーを言っても全く分からないところはブー、分かっても元のカギがないとブー、最後にフランチャイズ(カギの110番)の加盟店にかけたところ、出来るという回答をすぐにもらえました。
それまで、現物を見ないと何とも言えないと言われて、持って行ったらダメというケースがほとんどだったので、自信のある様子が不思議でした。
自宅から離れていて、車でないと行けなかったので、運転中も「出来るとは言っていたけど、だめという可能性は強いな…」と諦めていました。
ところが、職人さんは、カギを見てカギのねもとが同じ形状のものを壁に沢山引っかかっているカギの中から選び出すと、(私にはそう見えました)触った感覚と見た目だけでガーっと機械で削り、わずか30秒くらいで同じものを作ったのです。値段は1,000円くらいだったと思います。
そのときに思ったのは、もっている技術には差があって、フランチャイズだから出来る・出来ないというわけでもないようです。
地域に根付いているお店というのは、次何かあったらここに来ればなんとかしてくれる!というお支払している値段以上の価値があります。
ハンコ屋さんに関連してハンコの雑誌をみつけました。
ハンコの雑誌 ゲンダイ出版
「現代印章」「HANKO」という雑誌です。残念ながら実物を見たことはありません。サイトにアップされている表紙だけです。
ゲンダイ出版という会社は1971年に設立し、印章業界の専門業界紙としてもう46年になります。
ゲンダイ出版 :http://www.gendai-press.co.jp/
会社概要に書いてあったのは、「ニッチな業界を探求する総合メディア」として印章にゴム印に始まり印刷各種、最近ではレザー加工ビジネスに新しいオーダーグッズビジネスとその市場が増えるほど、知らないとできないことが増えており、そういった情報を毎月この雑誌を読むことでお勉強ではないですが、得られるようです。
実は当サイトもスタンプ・ハンコの魅力を伝えられるのではないか…個人ですが、スタンプ・ハンコの世界を探求してみようと思い始めました。知らないことが沢山あります。その魅力をちゃんとお伝えできるような文章力もまだまだ不足しております。
読んでいただいている方に、楽しんでいただけているまたは、役立つ情報をお伝え出来ているかは分かりませんが、個人がどこまで出来るのか探求です。
すでにご存知な方も多いと思いますが、特定の言葉やキャッチコピーにすぐ反応してしまう言葉かぶれのようなところがあって、秘密、不思議、世界…この探求も同じように弱いキーワードです。
先週から体調を崩してしまい高熱がでて丸一日ダウン、その後は微熱になり、鼻声、鼻水、咳と回復してきています。滅多に風邪をひくことがないので、外でもらってきてしまったようです。皆さま、お風邪などひかれませんようどうぞ気を付けてください。