最近増えている、デジタルスタンプラリー(モバイルスタンプラリー)について何度かご紹介していますが、スタンプの絵柄に特色がないような印象を受けました。
同じデジタルスタンプでもLINEのスタンプの絵柄の豊富さと比べると、差が激しいです。
実は…最近までLINEを使ったことがありませんでした。Webサイトを運営していてもSNSは苦手でtwitterはアカウントも持っていません。そう言うと大抵の方が驚くのですが、Facebookのメッセンジャーは使ってます。
先日、デジタルスタンプラリーの記事を更新した際に気になったことがあり、確認のためLINEに登録しました。身近にLINEに詳しい人がいたら、登録しなかったかもしれません・・・
以下はLINEスタンプの考察とLINEスタンプクリエイターの皆さま、スタンプ愛好家の皆さまがもっとスタンプを楽しめる方法があるかも?という一人妄想です。
今さら聞けないLINEって何?
LINEはアプリケーション
LINEはメッセージのやりとりができるアプリケーションです。スマホだけでなくパソコンでも使用できます。電話が繫がらない状態でもインターネット回線がつながる環境であれば利用できるホットラインとしてメッセージや位置情報などを投稿することが出来ます。家族の連絡用として使用しているという方も多いようです。
LINEをパソコンで使用したい場合
お使いのブラウザは何でしょうか?
いつもインターネットを見るときにクリックしているマークがEというマークの場合はインターネットエクスプローラーです。
「Google Chrome」で検索してダウンロードしてください。ダウンロード後、セットアップしていただき、開いていただくと、ツールバーにアプリという項目が表示されます。
クリックしてウェブストアを選択していただくと、パソコン上で動くアプリケーションが販売(無料・有料)されています。
左上のストアから検索で「LINE アプリ」と入力してください。
一番上に表示されるので、「CROMEに追加」ボタンをクリックするだけで、パソコンでもLINEを使用出来ます。
私はスマホが苦手で指がつりそうなので、パソコンから使用できるのは嬉しい発見でした。
LINEスタンプはデジタルスタンプの幕開け
LINEにはメッセージだけではなく、LINE上で使えるスタンプがあります。文字の代わりにスタンプ1つ送るだけで、表情や心情まで伝わります。その絵柄が可愛かったり、クスっと笑えるようなユニークだったり、動いたり、動きだけでなく音声がついていたりと、面白いスタンプがユーザーを虜にしています。
クリエイターズスタンプ
個人のクリエイターが制作して販売できるスタンプがクリエイターズスタンプです。
ラインスタンプを制作し販売するために、以前は1セット40個のスタンプの絵柄が必要だったようです。
やっとの思いで40個のスタンプを作成し、申請をだしても審査まで数か月がかかっていたのが、今では最低8個から、8の倍数で、16個、24個、32個、最高40個から選択可能で審査期間も1週間程度に短縮されました。
LINEを使ったことがなかった私でも知っているくらい、スタンプクリエイターが一時、すごく話題になりました。
クリエイターズスタンプの販売が始まった3年前の2014年春には、登録されていたクリエイターはそれほど多くなかったので、月に数十万円の報酬が普通にあったそうです。トップクリエイターのなかには、1億円以上売り上げたという話です。
一攫千金を夢みた人たちや制作までに時間はかかっても、登録して申請が通れば、不労所得として収入が得られる副業のようにメディアでも取り上げられたこともあり、面白いLINEスタンプを作る人が急激に増えました。
LINEのスタンプを購入するときは、右下の点が3つ並んだところから、スタンプショップを選択してください。
クリエイターズスタンプの需要と市場
毎月何千個ものスタンプが発売されるLINEスタンプ市場の売上は、毎年倍増しているようです。
売上の1位から100位までのトップクリエイターの平均の売上は数千万円の一方、全く売れていない人もいます。
全く売れていない人のなかには報酬よりも、一つの経験として制作した、自分が使いたいLINEスタンプを作っている方も多いようです。
ランキングのなかで同じお名前が何度かでてくるので、1種類のスタンプでというよりも、スタンプを量産していらっしゃることが分かりました。
公式は企業が制作したスタンプで、クリエイターズが個人が制作したスタンプです。タイトルの下に50や100コインの表示がスタンプの値段で50円、100円だと思っていたら、50コインが120円、100コインが240円相当です。
私も試しに面白そうなスタンプをダウンロードしてみようと思いました。支払うためにクレジットカードの番号を入れるのも面倒だし、あまりにもありすぎて何だか訳が分からなくなりやめました。
公式だけでこの数、クリエイターズスタンプに至っては数も表示されていません。ランキングされているスタンプのなかで買いたくなるのは、ありすぎて選べないということもあるのかと思います。
クリエイターズスタンプ制作会社
またクリエイターズスタンプというと、個人が制作しているイメージが強かったのですが、制作を依頼している人も多いようです。
クラウドソーシングで個人に依頼したり、制作サイトなどもあります。
「売上30位以内になるよう稼げるスタンプを制作します」などのキャッチコピーが目に入ります。売るためにはコツなどがあるようで、「マニュアル本をつけます!」などのウリ文句も日本人の購買意欲を掻きたてるものなのでしょうか。
絵が描けない人がアイデアを制作会社に伝えて、制作しているのはプロなので出来栄えもいいですし、いいこと尽くしで悪いことはないのに何か腑に落ちないものがあります。
以前にもお話しましたが、クリエイティブ業の低報酬化は深刻です。
アイデアは重要ですが、実際にそのアイデアを魅力的に見せるイラストやデザインを生み出すのは、時間、労力、技術などが必要です。この会社がどうだかわかりませんが、クリエイターがそれに見合う対価をもらえているかというと微妙なところだと思います。
画像の会社を運営してるのが、丸井織物株式会社という衣料の会社なのですが、衣服とは全く違うIT事業にも手を広げているのが、社会で今求められているイノベーションでもあります。
企業の無料スタンプなど
企業が無料のLINEスタンプを提供していることは知っていましたが、条件が友達になるや特定の条件を満たすことだったり、有効期限があることは知りませんでした!
イラストレーターさんのなかには、スマフォの壁紙プレゼントが含まれた無料スタンプを配布している方もいらっしゃいます。画像はウサギのイラストで人気のイラストレーターカナヘイさんです。
それはされおき、何故、企業がLINEスタンプを制作して、無料で配布する必要があるのか?
ネット上で「スタンプ無料まとめ」などのタイトルで書かれた記事を見ることもあるけれど、LINEの画面に表示されているのに、それ以上に必要なのか?など疑問が湧きました。
調べてみたところ、企業がラインスタンプを制作して配布するには、様々な利点がありました。
企業がLINEスタンプを配布する理由
- LINEを頻繁に利用している若い世代のユーザーに見てもらえる
- キャラクターを認知してもらえる、親しみをもってもらえる
- 企業から新製品や商品のお知らせやアンケートなどを送ることができる
- ユーザーからの意見が聞きやすい
- スタンプをダウンロードしたユーザーがスタンプを使って拡散するので、宣伝になる
- 広告費用が安い
などです。
よく利用する楽天ショップを友達に追加してみました。
「ここから話しかけてね」というところから、メッセージが送れるようになっているので、企業と友達のようにコミュニケーションが出来るようになっています。
スタンプの制作は、先ほどご紹介したような制作会社からクラウドソーシングなどの個人に依頼するなど方法があります。相場は5~20万円(個数とスタンプに動きがあったりすると高い)です。テレビや雑誌・新聞・ネットなどの媒体に広告を出すよりも効果的でお安くできます。
デジタルスタンプは広告にもなるんですよ!すごいですよね!?
企業の無料のLINEスタンプは毎日何かしらあるため、新着情報をまとめる人たちが沢山います。
まとめサイトやキュレーションサイトにいい印象がないのですが、LINEのスタンプショップ画面から見られるのは極一部ですから、こういうまとめは、個人の著作権を侵害しているわけでもなく、拡散を希望する会社にとってもいいことなので、仕事としても成立していると思いました。
企業で無料で配布しているLINEスタンプは有効期限が決まっているので、期間が過ぎると使えないのですが、毎日のように新着があがってくるので、購入しなくても、使えるスタンプがいつでもあるということが分かりました。
反対にクリエイターズスタンプは有料なので有効期限などなくずっと使えるわけですが、自分好みのものを探し出すのは難しいです。
LINEスタンプ妄想活用方法
売れることを待っている、休眠状態になっているLINEスタンプが、違う目的、例えばモバイルスタンプラリーに使えたらいいのに…とふと思いました。
私がたまたま、見かけたモバイルスタンプラリーのスタンプが、丸のなかに星1個、すごくシンプルだったということもありますが、寂しいですよね?
興味があって参加したスタンプラリーでも、QRコードを読み込んで表示されるのが星1個、見ても楽しくない、集めても楽しくない、拡散されることもない、ないない尽くしです。
費用がかけられないという事情もあるのかもしれませんが、せっかく賞品まで作り企画しているので、参加する人が楽しいスタンプラリーになるといいなと思います。
正直に言うと、賞品がこれか…と思うようなものもあって、楽しいよりも過酷な場合も多いですが、企業と協賛で企画するスタンプラリーも今後はもっと増えるといいなと思いました。
ローカルなスタンプラリーの場合、企業にデジタルスタンプを提供してもらう、商品サンプルの詰め合わせなどプレゼントを用意してもらう、告知してもらうなどが出来そうです。
企業のメリットとしてスタンプラリーに参加された方からアンケートをもらう、拡散してもらう、スタンプラリーのための人件費がかからないなど、若干メリットが少なさそうですが、スタンプラリーを開催するだけで、相乗効果で地元のお店にとってもいいことです。
LINEスタンプがLINE以外で使用できるのか知りたくてLINEに登録したというわけですが、画面を見てもそれらしきものは今のところなさそうでした。
LINEスタンプ市場の私的まとめ
以上すごく長くなりましたが、クリエイターズスタンプで一攫千金を狙うのも、助けてくれるサービスというものが存在して、ビジネスとして成り立っています。一攫千金を狙うのは宝くじなどや賭け事程度だったのが、近年のIT技術により変化しています。
宝くじも量を購入すれば当たる確率が高くなるように、LINEスタンプも量産すれば確率は高くなりますが、売れる!スタンプを作るテクニックは運ではなく戦略です。
以前はスタンプをペタペタ押しているだけで満足していたのですが、アナログ、デジタル含む「スタンプ」が社会に与えている影響を考えると、日本の文化であったり、民族性であったりして、スタンプ大好き人間としては面白くて仕方ありません。
携帯電話やスマホのレアメタルをリサイクルするように、そのまま陳列しているだけでない活用方法があるように思いました。もしかしてLINEスタンプは埋蔵金!?
今回は、LINEスタンプをモバイルスタンプラリーのスタンプに活用出来ないか?という私の勝手な妄想でした。
個人が考えるLINEスタンプの活用法をLINEに提案出来たらいいのになぁ~